クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
「あの3人、君が来てからすごく変わったって、神部が嬉しそうに報告してくれたよ。寮生のことを考えて積極的に働いてくれるって」
「えっ……明人さんが?」
「あぁ。面倒なことを引き受けてしまったと思ったけど、君が生徒のいい影響力になっているのは間違いないわけだ。それをわからない人たちの言葉なんて気にしなくていい」
「理事長……」
まさか、あの怖いイメージの理事長にこんなことを言ってもらえると思わなくて、鼻の奥がツンとして、目からじわっと涙が溢れる。
「こんなことでへこたれてちゃ、この先この学校でやっていけないぞ。まだ今月の給料だってもらってないのに、道のりは長いぞ」
「うっ……はいっ、ありがとうございます」
初めて屋根裏部屋に案内された時、ベッドに綺麗に置かれた制服、確か、明人さんが理事長が用意してくれたって言ってたっけ。
本当に、言い方が厳しいだけで優しい人なんだな。
「理事長、この制服も用意していただいたみたいで、ありがとうございました。お礼が遅くなってすみません」