クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。


「お礼もなにも、ほかのところの制服を着させるわけにいかんだろう。この学校にだって品位とプライドがあるんだから」


「あっ、そう、ですよね」


言われればそりゃそうだ。
ど田舎の地味〜な制服をこの学校で着るなんて、私だけじゃなくて、この学校のイメージに欠けることだもんね。


「まぁ、よく似合ってるよ。それから……」


サラッと言われた『似合っている』と言う言葉に、内心嬉しくなって、にやけそうになる口元を必死に抑えていると、


理事長がスーツの内ポケットに手を入れてなにかを取り出した。


「担任に渡してもらうはずだったんだがな、このタイミングに渡しておくよ」


「えっ……」


差し出されたのは、ゴールドのICカード。


円に前に見せてもらったあのカードに似ているけれど、カラーが違う。
確か、円が持っていたのは、ホワイトのカラーにゴールドの校章が付いていたはず。


「この学校の個人カードのことは知ってるか?」


「あ、はいっ、聞きました。でも、これは少し色が…」


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