クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。





「た、ただいまです」


「あれっ、ゆるちゃんどうしたの!学校は?」


厨房でレシピ本を開いて読んでいた明人さんに控えめに声をかけると、大きく見開いた目がまっすぐこちらをみていた。



「ちょっと……色々ありまして」



そう言いながら厨房に入ると、そばにあった椅子をこちらの方に向けてくれた明人さんの優しさにほっこりして。



「お茶入れるね。なんか、あった?」


優しくそう聞く彼にコクンと頷いて、朝教室に入った瞬間のことから、ラウンジで理事長と話きたことを、明人さんに全て伝えた。







「そうだったんだ……大変だったね……でも、理事長と話せたんだ」



何度も頷きながら聞いていた明人さんが、全て話し終えるとそういった。


「はい。もう無理だってなにもかも諦めてた時に話せて、少し元気が出ました。でもまだ、これからどうしていいのか……」


「大丈夫。理事長が味方なら怖いものなんてなにもないよ。俺だってここの3人だって同じ」

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