クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
『それが例え、可愛い女の子たちでも……容赦しないから』
最後の一言を、ものすごく低い声でそう言った瑛斗さんの声に、私も、クラスメイトの子たちももちろん、聞いたことのない瑛斗さんの低くて威圧的な声に固まってしまった。
『そーそー!俺たちの可愛いゆるちゃんは全力で守るんだからね!』
「っ……瑛斗さん、翼くん……」
我慢の限界で、ポタポタと涙が滴り落ちる。
『って事で、生徒会長代表、日比野瑛斗──』
『と!相川 翼でした!』
『あっ、ちょ、翼!せっかくかっこよく締めようと思ったの────』
ブチッ
まだ瑛斗さんが話している途中のところで、放送が切れて。
クラスメイトの子たちが、ポツリポツリと笑い始めた。
すごい……あの2人のやりとりでこんなにも空気が変わるなんて。
「……フンッ」
正面にいた子も、私の顔を見ずにそれだけ言うと身体をクルッと後ろに向けた。