クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。





「早凪くんっ!どこ行くの?朝礼始まっちゃうよ?!」


スタスタと歩いていく早凪くんに歩くスピードを合わせながら、彼の背中に向かってそう聞く。


「帰るんだよ」


「え、か、帰る?!」


早凪くんのマイペースな答えに驚いて聞き返す。


「秘密の場所、ゆるにだけ教えてあげるから」


早凪くんは、足を止めると、首をこちらに向けて少し意味ありげにニッと笑ってから、再び歩き出した。


秘密の……場所?



校舎を出て早凪くんが向かっている先は、やはり特別寮。



彼がフワァとあくびをしているのを確認する。



早凪くん、今日も眠いのに無理して私のこと助けに来てくれたのかな。


じゃあなおさら、私のことなんて邪魔なんじゃ。
もし休むなら、私がいない方が断然落ち着くはずなのに。


頭であれこれ考えていると、あっという間に寮に着いて、


いつも使ってる裏方専用の入り口とは別の、寮生の使う正面玄関についてしまった。


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