クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。


「……ありがとう、早凪くん。すっごく助かる」


「ん」


早凪くんは私の頭を優しく撫でてから、2人に「ゆるの邪魔してないで早く行くよ」なんて言って、瑛斗さんと翼くんと一緒に部屋を後にした。


「うわぁ、すごいね、ゆるちゃんパワー」


ドアがバタンッと閉まってから、明人さんが感心したようにそういう。


「まさか、あれで学校行ってくれるなんて思いませんでした。でも、私も授業で遅れる心配がなくなりますし、早凪くんも学校に行ってくれるしで、一石二鳥……」


なんだか視界がグラッとして、口が思うように開かなくなる。


ズキンと頭も痛くなって。


「あぁ、もう無理しなくていいよゆるちゃん。3人が部屋に来てちょっと気が張ってたのかもね。今日はほんとゆっくり寝て」


『ありがとうございます』と声に出したかったのにうまく口が開かなくて、コクンと首を縦に動かすだけになってしまう。


明人さんは「おやすみ」と言って、屋根裏部屋を後にした。



< 178 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop