クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
「……ありがとう、早凪くん。すっごく助かる」
「ん」
早凪くんは私の頭を優しく撫でてから、2人に「ゆるの邪魔してないで早く行くよ」なんて言って、瑛斗さんと翼くんと一緒に部屋を後にした。
「うわぁ、すごいね、ゆるちゃんパワー」
ドアがバタンッと閉まってから、明人さんが感心したようにそういう。
「まさか、あれで学校行ってくれるなんて思いませんでした。でも、私も授業で遅れる心配がなくなりますし、早凪くんも学校に行ってくれるしで、一石二鳥……」
なんだか視界がグラッとして、口が思うように開かなくなる。
ズキンと頭も痛くなって。
「あぁ、もう無理しなくていいよゆるちゃん。3人が部屋に来てちょっと気が張ってたのかもね。今日はほんとゆっくり寝て」
『ありがとうございます』と声に出したかったのにうまく口が開かなくて、コクンと首を縦に動かすだけになってしまう。
明人さんは「おやすみ」と言って、屋根裏部屋を後にした。