クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
「学校お疲れ様、早凪くん」
「ちょ、ダメでしょ。ちゃんと寝てなきゃ」
「私はだいぶ良くなったから大丈夫だけど、早凪くんこそこんなところで寝てたらうつっちゃうよ」
私がそういうと、少し頬を膨らませて明らかに不満げな顔をしてみせた。
……か、可愛い。
思わずそう思ってしまったけど、ダメダメ。
「早凪くんに風邪うつしちゃったら、私が明人さんに怒られちゃうよ」
「アキの名前出さないでよ。そんなことより」
「そんなことよりって……」
早凪くんは私の注意を一切無視して、横に置いていたスクールバッグから何やらノートを取り出した。
「え、これって……」
「ゆるに言われた通り、ちゃんと今日の科目のノート全部取ってきたよ」
「へっ、嘘……」
「嘘ってなに。ゆるがお願いしたんでしょ?それとも俺のこと信用してなかったとか?」
正直、まさか本当に全部の教科してくれるとは思ってもなかったから、図星すぎて口ごもる。