クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
「早凪がやったってセクハラだわ。いいからほら早く……」
「拭かないと余計冷えて風邪引くじゃんっ」
私のことでいちいちただをこねる早凪くんに、胸がぎゅっとなる。
「早凪くん、私は大丈夫……」
「大丈夫じゃないし。1人じゃ無理でしょ。ほら、アキ、邪魔だからあっち行ってよ」
「もう来てるから」
ん??
明人さんのセリフに、私と早凪くんが同時に固まる。
「ほら、そんなところで突っ立ってないで入って来な」
明人さんがドアに向かってそういう。
え、誰か、いるの??
ジッとドアの方を見ると、遠慮がちに入ってくる人物がいた。
星音学園の女子の制服が目に入り、目線を上にあげる。
嘘……。
なんで……。