クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。


「円……」


少し部屋に入った円が、そっぽを向いてて立っていた。


「俺もちょうど、ゆるの着替えとかどうしようかな悩んでいたら、瑛斗が円ちゃんはどうかって言ってくれて。いやほんと助かったよ」


「ほら、早凪、これでわかったろ?早く出な」


明人さんにそう言われた早凪くんは、黙ったまま渋々立ち上がる。


「ゆるのことお願いね、門枝さん」


早凪くんは、部屋を出る寸前に円にそう言ってから、部屋を後にした。


「……」


「……」


円とふたりきりになった部屋に沈黙が流れる。


あんなことがあって一週間、まともに目も合わなかったし、今更なにをどう話していいのかわからない。


きっと、円は私のことまだ怒ってるだろうし……でも、それじゃなんで、来てくれたんだろう。

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