クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。


「そこ、座るわよ」


「へっ、あっ、うんっ」


沈黙を破ったのは円で、彼女はスタスタと歩き出して私のベッドに来ると、ベッド横の勉強机にある洗面器と一緒に置かれたタオルを手に取る。


これもきっと、明人さんが前もって準備してくれたんだろうな。


おでこにおかれていたタオルを、ベッド脇のサイドテーブルにあるもう1つの洗面器におく。


「はい、後ろ向いて」


ツンとした言い方だけれど、隣に座ってくれたことだけでも嬉しくなる。


いや、円に嫌われているのはわかっているんだけれど。


私は、少し恥ずかしくなりながらも、円に背中を向けて、パジャマのボタンに手をかけた。


誰にも見られていないのはわかっているけれど、なんとなく恥ずかしくて、脱いだパジャマで胸元を隠す。


なんで来てくれたのか聞きたくてたまらないのに、円から、聞いてはいけないような雰囲気を感じとる。


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