クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
────バタンッ
ドアが閉まる音に、少しビクッとしながら倉庫の棚にスマホのライトを向ける。
「すごい……」
防災グッズの入ったバックがいくつか並べられていて、毛布や寝袋も揃っている。
万が一のことがあっても、この部屋にいれば数日はなんとかなりそう。
「あっ」
手前のカゴに懐中電灯が何本か入っているのを見つけて手を伸ばす。
しっかり電源が入るか確かめて。
よし、大丈夫だ。
早凪くんも、大きめの懐中電灯と小型の懐中電灯を1つずつ持った。
早く、ふたりのところに戻ろう。
そう思ってドアに手をかけた瞬間。
ガチャガチャ
ん?
ガチャガチャガチャ
あれ?
ドアノブを回しても、ドアが全く開かない。
え、どういうこと?!
「……ゆる?」
ガチャガチャ
どうしよう……。
「早凪くん……開かない」
早凪くんに助けを求めるようにそう言う。