クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
「え……?」
早凪くんがそういいながらドアノブに手をかけて回すけれど、やっぱり開かない。
これって……。
「と、閉じ込められた?!」
「そうみたいだね」
そうみたいだねって、そんな冷静な……。
「大変だよ、早く助け呼ばなくちゃ!!」
三階のここから瑛斗さんと翼くんのいる一階まで、声が届くとは思えないけれど、何もしないよりはうんとマシだ。
「瑛斗さーーーん!翼くーーーーんっ!」
「ちょっと、ゆる」
ドアに向かった叫ぶ私をそう言って制した早凪くん。
「呼ばなくなって、駆けつけてくるでしょ。あのふたりなら特に、あんまり遅いと心配してすぐくるから」
「えっ、」
そうか……そう言われればそうだよね。
ふたりは私たちが懐中電灯を持ってくるのを待ってる身だし、あんまり遅いと色々怪しんで様子を見に来てくれるよね。
パニックになってしまっていたけど、早凪くんの冷静な態度を見て、少し心が落ちつく。