クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
早凪くん、付き添いでカフェに行くなんてしなさそうなタイプなのに、莉々ちゃんだと付き合うんだな。
今日のプールだって、きっと……。
「いい?私は宇垣くんにはゆる以外の女、絶対許さないんだからね?!」
「えっ……そんな」
まさか、早凪くんのことが好きな円にそんなことを言われるなんて。
「ゆるが教室に始めて来た時、宇垣くんがまっすぐゆるのところに向かっていくのみて、なんとなく、彼はこの子と一緒になるんだろうなって思ったの。そう思ってしまった悔しさでゆるを傷つけてしまったけれど」
円が、本当はあまり話したくないであろうあの時の気持ちを、打ち明けてくれて、ジンとして鼻の奥がツンとする。
「円は、いつから早凪くんのことが好きなの?」
こんなこと私みたいなのが聞いちゃったら怒られちゃう、って思ったけれど、そんな気持ちよりも、円のこと、もっと知りたいって思った。
「……えっ、そんなこと聞いて面白い?」
「聞きたい!私のまだ会ったことない円のこと知りたいっ」