クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
「あの、宇垣くん」
とにかく、今朝のことをもう一度ちゃんと謝ろうと口を開く。
きっと原因はそれだよね。
私だって人に寝顔なんて見られたくないし。
「匂い」
「へ?」
「瑛斗、あんまゆるにベタベタしないでくれる?ゆるの匂い消えちゃうから」
宇垣くんは、真正面に座る日比野さんに向かってそういった。
に、匂い?
「あ、あの、宇垣くん、怒ってないの?朝のこと」
「怒る?なんで」
私の方を見て少し首を傾げた宇垣くん。
なんでって……。
宇垣くん、怒ってないの?
「俺は、ゆるの匂いが気に入った。だから隣に置いておくって決めた。それ以外に理由がいる?」
「あっ、いや、私はてっきり、朝のことで気分悪くさせちゃったから今から怒られるんだと……」