だから何ですか?Ⅲ
でも、ちょっと待て!
「コレ・・・どこからがリアル?」
「フハッ、伊万里くん意味不明〜。ど〜いう事?」
「亜豆っ!夢じゃねぇのかよ!?」
「ああ、うん。リオがね、なんか伊万里君が突然来るなり目の前で死んだって俺にラブコールくれたんだよ」
「『死んだ』って・・・、つーか、その亜豆はっ!?」
「あはは、そんな必死に探しても車内には居ないよ残念ながら。宛先不明で再発送だって言われてさ。ミケ猫宅配便を急遽請け負ってこうして伊万里くんのマンション前?」
そう言って指し示す窓の外には確かに見慣れて住み慣れたマンションの景観が広がる。
「っ・・・マジかよ、」
「フフッ、残念だったねぇ?すごろくで言うなら一気に6出してゴール一歩手前?でもゴール直前こそ非情にも最大なペナルティがあるもんだよね?」
「っ〜〜振り出しに戻る」
「ご苦労様〜。しかも過労疲労たたって一回休みってとこ?」
「っ・・・クッソ、」
まさにだ。
まさにそんな現状。
ようやく求めた姿に辿りついた。
もうすぐゴールだと気を抜いた瞬間に無情が入り込んで足元を掬われ。
確かに・・・俺を見つめたのに。
名前を呼んで、・・・触れてきたのに。