だから何ですか?Ⅲ
今まで見えていなかった物がぼんやりと形を成してきた気がする。
その感覚に変に高揚したがっている心もあって、早まる動悸が馬鹿正直だと息を吐く。
そんな俺を全て理解し読み透かしているような三ケ月がここでもいい抑制を効かせてくれた。
「ねぇ、これすらも勝手に俺達が推理している予測に過ぎないんだから期待しすぎちゃダメだからね?」
「っ・・・そ・・だな。・・・わかって・・なかったけど、今から気を付ける」
「・・・ま、とにかく。どう考えてもリオが発した別れの言葉は理由の詳細が穴だらけの不完全なものだって事なんだから。・・・そんなね、絶望して自暴自棄になる必要ないと・・・あくまでも俺は思うけどねん」
「・・・・すまん」
「わぉ、伊万里君が俺に素直~」
「滅多にない事だっつーの。ありがたく黙って受け取っとけ」
クソッと顔を背けた時点で更に負け。
いや、もうとっくに負けを認めて今の時間を過ごしていたわけだけど。
でも、こいつの言葉を素直に聞き入れて正解だった。
それが正解であるわけではないけれど、確かに自分の見えていなかった物が僅かに見え始めた。