だから何ですか?Ⅲ






「ああ、そうだ。高城の会社だ」








片手に携帯、もう片手でズキズキと痛む頬にタオルで包んだ冷却材を当てての通話。


予想通りと言うのか、三ケ月に支えられ貧血状態で帰宅して早々無慈悲な鉄拳を食らって床に崩れてしまった俺。


そんな俺の前に怒りを轟轟と燃やした鬼の形相な雛が腕を組んで立ちはだかっていて、倒れた俺を更に踏みつけに来たんだから容赦がない。


そんな衝撃的出迎えに三ケ月はケラケラと爆笑し、今現在は・・・・



「ヒ~ナちゃん、」


「近寄るな!」


「そんな、邪険にしないでよ~。お話しよ~、親睦深めようよ~」


「ナンパな男なんぞ要らん!!追いかけてくるな!いねっ、いねっ!」


「あははは、超可愛い~。ますます近づいて遊びた~い」


「ぎゃあぁぁぁ!!犯される!!」


「あはは、そんな知り合って早々に犯さないよ~?そういうのはじっくり関係を深めてからね」


「帰れ!!出ていけ!!近寄るなっ!!」






「っ・・・・」




煩ぇぇぇなぁぁぁぁ!!!!!


横目で捉えるさっきからの延々展開には思わず舌打ちを響かせてしまう。


何やら男前な雛の姿を気に入ったらしい三ケ月と、どうやらあまり男が得意でないらしい雛の堂々巡りの攻防戦。


家具を挟んでグルグルと追いかけっこをし、時々雛が投げつけるクッションが視界を横切ってイラッとする。



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