だから何ですか?Ⅲ




「・・・・・帰ってください」



俺の言葉に驚愕に染まっていた最初。


だけども一瞬もどかしさを覗かせた直後には『フゥッ』と自分のペースを取り戻す様に息を吐き冷静を回帰させた姿。


たった一言、拒絶を意味した言葉を吐くと背を向け歩きだしたアイボリーの傘の後ろ姿。


それを今は無理矢理は追わず只々ゆるりと笑って見送った。



「まんざらでもない顔してたくせに」



むしろ・・・『もっと』と言いたげにその目を揺らしてた癖に。


知ってるんだ。


キスしようの顔を寄せた時、咄嗟に拒んだけれど名残惜しそうに細待った目に。


全部都合のいい自分の解釈?


・・・それでもいい。


その思い込み一つで強く行動出来る糧になる。


持久戦かなぁ。


そんな事を思いながら亜豆に触れられた頬に触れてクスリと笑った。





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