だから何ですか?Ⅲ
「ご忠告どーも、」
ぶっきらぼうに言葉を落とすと、もう余計な御託は聞きたくないと歩きだす。
それでも一歩踏み込む度に苛立ちが増す。
なんだあいつ、なんだあいつ、何様だあいつ!!
亜豆も亜豆だ!!
『迷惑』ってなんだ!!
まんざらでもなくパン買って会いに来たくせに『迷惑』ってなんだ!!
あああああああああ!!
くそっ、
色々な事に腹が立って体が熱い!!
そうして一歩一歩と踏み込んで歩くほどに苛立ちが憤りに、憤りから発生したもどかしさがウイルスの様に体中に蔓延して。
家に着くころには・・・・、
本当に発熱していた。
本当にウイルス蔓延してんじゃねぇか。
アホか俺。
「本当っ・・・ばっかじゃない!!?」
ああ、アホじゃなく馬鹿だったか。
容赦なく響き落とされる罵声に言い返す気力も余力もなく、ソファで限界だと横たわっていれば脇に挟んでいた体温計がピピッと終了の合図を鳴らす。
それを怠さ全開に取り出し確認した数字には力も抜ける。
ダランと体温計を持った手をソファから垂らし、『あ~』と抑揚のない声を響かせていた俺を、呆れと怒り全開に雛が覗き込んで体温計を抜いた。