だから何ですか?Ⅲ
そういえば着替えの最中で、しかもそれが原因でのこの誤解だった!!っと、自分の格好に衝撃を覚えて酷く焦る。
そんな間すらも視線を寄越さない横姿はただ静かにエレベーターの上昇する数字を見つめていて。
なんか・・・、
「・・・その・・怒ってる?」
「どうでしょう」
「やっぱり、怒ってるんじゃねぇか」
「まるで怒っててほしいような口調ですね」
「違うよ。・・・・怒ってた姿に興奮して追いかけてきた」
「じゃあ、早く部屋に戻ってはどうですか?きっと私より不機嫌明確に怒ってくれる綺麗な人がいるのでは?」
「・・・フッ・・・ハハ、」
「っ・・・何笑ってるんですか?」
「亜豆の嫉妬が嬉しくて・・・」
「っ___」
思わず小さくも声を出して笑ってしまった。
だって、がっつり妬いてるんじゃねぇか。
面白くない!誰あの女!そんな感情ダダ漏れの不満顔しておいて笑うなって方が無理だろう。
気が付けば『早く誤解を解かねば』なんて焦りは消えていて、むしろこの現状が絶妙に甘くて後を引く。
もっともっと嫉妬の反応を見せてほしい。
もっと、まだ俺に執着があるのだと言う事を鮮明に露見してしまえばいい。