だから何ですか?Ⅲ



「はい、口あけてください」


「・・・・なんかエロイ」


「はぁぁ!?」


「ナース服でそれもう一回」


「・・・元気そうじゃないですか。ってかそんなコスプレ趣味あったんですか?」


「ん~、いや、あんまりないけど亜豆なら似合いそうだなって・・んんっ、」



力なくへラッと笑って余力で馬鹿な冗談を弾けば当然呆れきった眼差しで非難されて溜め息まで。


最終的に埒が明かないと思ったのか持っていた薬を指先に摘まみ直し、俺の口の中に突っ込んでくる大胆さ。


これも・・・反則だろ。


舌に触れる亜豆の指先がエロい。



「・・・・熱いですね」



そんな感想すらもこっちの欲求煽ってるって何で分かってないんだろうな。


・・・いや、違う?


もしかして・・・・分かってる?


そんな疑いをついかけてしまうのは薬を置いてすぐに引き抜かれる筈の指先が舌の上を余韻を残す様になぞり滑ったから。


変な感じだ。


薬が無駄に唾液で溶けて苦いのにされている行為が甘すぎて緩和する。


それでもそんな時間が長く続くでもなく、次の瞬間にはスッと引き抜かれてその手は水の入ったペットボトルへと伸びていた。


残念と熱に浮かされつつも思い、甘さが引けばひたすらに苦いばかりの口内は不快だ。

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