だから何ですか?Ⅲ
でも、今何故そんな話題を?
・・・とは、思わない。
わざわざこの機会に思い出させる様に持ち出してきたのだ。
だからこそ続きをもとめて三ケ月に意識を集中していれば、記憶の回想に飛んでいた水色がリアルに回帰し俺を映しこむ。
「あれ・・・悶々として飲み込む事なかったんだよ」
「・・・・」
「おかしいと思ったんだ。俺は海外から戻って早々、伊万里くんだって引く手数多の会社に貢献しまくってた売り時だった筈。会社にとってもいくら若手育成なんて名目あっても売れてなんぼ選ばれてなんぼの世界じゃない?」
「・・・・つまり、」
「あの時、俺と伊万里くんには知らぬところでNGがかかってたんだよ。・・・しかも、本人達には全く無縁で理不尽なNGがね」
「・・・高城か」
最早驚きもしない。
やっぱりな。と、三ケ月の口からその名前は断定されていないというのに理解したと納得の息を吐いた。
こんな時だけど。
何にも解決はしていないけれど。
それでも・・・少し安堵した心が小さく疼く。
NGの圧制には勿論腸が煮えくりかえりそうな程に腹立たしく思っているのに。
でも、良かった。
原因はそんな嫌がらせの問題で。
俺の力量が衰え通らなくなったんじゃなくてよかった。