だから何ですか?Ⅲ
もうどれほどキスや熱情を交わしたのか。
呆れる程。
下手したら場所も状況も顧みず逆上せ上がるままにお互いに貪る時間の多い事。
その度にいつだって俺を煽るのは亜豆のまるで慣れない様な初な反応。
それに見事煽られハマって飽きるどころか依存する。
とはいえ、さすがに今は欲に流しきられてというほど逆上せもせず、程々に呼吸を許す様に、それでも余韻たっぷりに唇を離すと紅潮した頬を擽った。
「続きは・・・・明日なんてどうだ?」
「・・・いいですよ。今日の分も埋め合わせします」
「それは楽しみ。じゃあ、今日の分の俺の欲求不満は飲みこんでおきましょうか」
お互いにクスクスという笑い混じり。
こうしてじゃれ合う時間までもがどこまでも居心地がよくて。
一日一日と・・・亜豆に依存する。
その依存が強まるほどに頭にチラつく選択肢があって。
プライベートの全てを欲しいというのは・・・傲慢か?