だから何ですか?Ⅲ
「質問は終わりかな?」
無言で憎しみに満ちる私の手からスルリとメモリを抜き取りながらクスリと声まで漏らす王様は上機嫌だ。
どこまでも自分の遊びがまかり通って、思惑通りに悲壮感に満ちる人形が出来上がる。
抜き取ったメモリを指し直し、再び一から操作を進めていく横顔が時折私の苦悶を確認する様に視線を走らせる、
「フッ・・・大道寺も所詮馬鹿な人間だったってことかな」
「・・・・・」
「唯一信じて受け入れた人間は恋人を守る為なら簡単に裏切って破滅させる」
「・・・・・」
「なかなか、手間取っていたみたいで結果を得られないから半ば諦めていたんだけどね。待ってみるものだ。でも・・・よく手に入れたね」
「・・・彼は・・・私を疑わない。お互いに信用して信頼して防御なんて築かない」
「それが・・・彼にとっては仇になった。結局はそこまでの器で信じるべき物を見誤ったって事だな。自分だけを信じてあればいいものを、」
馬鹿なやつだ。
そう付け加えて思い浮かべる姿に嘲笑を漏らす姿はどこまでも愚かだと思ってしまう。
所詮、馬鹿な人間?
雨月君が?
笑止。
どこまでも愚かで馬鹿者であるのはあなたの方であるでしょうに。