だから何ですか?Ⅲ
そんな私に構っていられないという様に取り乱し焦りに焦って操作を続ける彼に対して、無情にもパソコンの画面には無数の表示が増え続ける。
何が起こっているのか。
完全に他人事だと腕を組み彼のデスクに軽く腰掛けるとどうにもならない画面を眺め、
「何をしても無駄だと思うよ?」
「煩いっ、」
「親切で言ってあげているのに。雨月君の作ったプログラムはそう簡単に阻止できないんだよ?ほら、・・・どんどんとこのお城の重要機密が外部に漏れだして、今までの製品の権利から契約状況から見られたくない帳簿の中身まで曝け出し続けちゃってるよ?」
「っ!!!」
「やましい内容一つ一つが次から次へとあなたが圧政仕掛けた会社に転送されるようになっているんだって。大変よね?今度はそれを盾に何を向こうから要求されるのか分かったものじゃない」
「クソッ!!!止まれっ!!止まれぇぇぇ!!」
「・・・・どんな気分?玩具箱をひっくり返された気分は。・・・たかが人形に」
ねえ?と問いかけるように覗き込んで、『残念ね』と囁きゆるりと口の端を上げてみせた。
・・・直後。
「っ____!!!」
容赦なく頬に振りかざされた力の衝撃には耐えきる事叶わずに床に崩れ落ちた。
でも驚きはない。
むしろ想定内の暴挙でありズキズキと痛む頬を押さえると、憤怒の形相で私を見下ろす姿に嘲笑を漏らした。