だから何ですか?Ⅲ



「私が・・・痛がって恐がって泣くと思う?」


「っ・・・黙れ!!」


「今のあなたは所詮我欲が通らず物に当たり散らしている子供に過ぎない」


「煩いっ!!黙れって言ってるんだ!!」


「嫌よ。黙らない。ずっとずっと、この瞬間を待っていたんだから。ずっとあなたのくだらない遊びにつきあって、あなたが望む私を演じ続けてあげたんだもの。言う事なんかもう二度と聞くもんか!!」



そう言い切った瞬間には今度は逆側から遠慮のない力で振り切られ、それには身構えたものの男の力に防ぎきれるでもなく。


勢いのまま倒れ込んだ場所が悪かった。


ガツンと響いたのは音として耳になのか、それとも激しく強打した頭に響く反響?


痛いと思うより強く感じる眩暈とぼやける視界。


倒れ込んだ先にはデスクがあって、その角に頭を強打してしまったらしく全てが眩む感覚にはどうあっても抗えない。


マ・・・ズイ・・・。


これは・・・予想外。


そう思っている間にもぼやけた視界に移るのは私に手を伸ばしてくる高城の狂気の慣れの果て。


危険信号がけたたましく自分の中に反響しているのに意志に反してどうにもままならない体はあっさりと狂気の力に組み敷かれた。

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