だから何ですか?Ⅲ



「今は・・・もう暦的には6月になる頃合いかと」


「だって、本番の頃は俺もお前もバタバタグダグダ時期だったじゃん」


「で、今更遅ればせながらですか。コンビニスイーツで」


「クリスマス、バレンタインとおもしろ企画だったお前が言うか」


「別に不満は言ってませんよ。ただ、苦手分野を無理して気にしなくても良かったのにと思っただけです」


「俺がお前にしたくてウズウズしてたんだよ」


「・・・・・」


「好きな女を驚かして笑わせてやりたい。・・・一応、俺にだってそんな男心やつまらないプライドはあるんだよ。・・・かなり、微々たるものかもしれねえけど」


「・・・・・」


「俺さ、知っての通り女心なんて微塵もわかんねえ、汲めって言われてもそうそう出来ねえ。だから・・・俺がされて嬉しかった方法を真似した」


「っ・・・」



正直な。


クリスマスもバレンタインも思い返せば羞恥に満ちて、あの時の盛り上がりはなんだったんだって熱くなって。


でも、それは同時に亜豆の作戦勝ちで。


まんまと、羞恥と一緒に楽しかった記憶で口の端が上がる。


「亜豆のやり方の真似事かもしれねえけどさ。俺が知りうる中で本当最高のやり方」


「っ・・・」


「それにお前は・・・コンビ二スイーツでもデパートの試食でも本気で喜んで笑ってくれるだろ?」



高いプレゼントとかドラマチックなシチュエーションじゃなくても。


2人らしく笑えて記憶に残る事を重要視してくれるだろ?


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