だから何ですか?Ⅲ



線の細いネックレスも同じ。


これまた小さな石一つが鎖骨で音もなく揺れるのが好き。


このネックレスで三ケ月に振り回され、でも結果として関係が深まった思い出がある。


どちらも亜豆の肌に必要なモノ。


どちらもかけがえのない記憶に満ちていて、それを新しいものを与えて失うのは少し躊躇いがあって。



「・・・そんな・・・高いものじゃねえんだ。見た目も・・・シンプルだしな。でも、だから気兼ねなく使ってもらえたらいいなって」



そんな言葉を付け加えながら自分の選んだ物を指先に絡めて弄ってみる。


細い二連のチェーンに小さな石一つ。


音もなく細く白い足首で動くそれは自分の思い描いた通りだと満足に表情がほころんで。


そんな表情のままスッと持ち上げた顔と視線で捉えた亜豆は相変わらず戸惑いに満ちた瞬きすら忘れたような表情でこちらを見つめていて。


ああ・・・


本当・・・



「・・・・好きだ、」


「っ_____」



堪え切れない感情が音として口から零れ落ちる。


おふざけの流れの一環ではなく改めての感情的な告白。


それに羞恥もなければ焦りもない。


あるのはどこまでも堂々と誇って胸を張っていられる自分の素直さのみ。



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