だから何ですか?Ⅲ




「・・・お姉さん帰られたんですか?」



観覧車の拷問の様な時間を終えて、ようやく恋人と名乗れる関係に戻った時間を存分に満喫しバカップル全開に手を繋いで帰宅した自分のマンション。


中に入りすっきりとした玄関の靴事情を確認するなりそんな言葉をかけてきた亜豆を振り返りつつ、



「じゃなきゃ連れ込まねえだろ。これからやましい事する気満々なのに」


「まさか・・・そのために追い返したとか言いませんよね?」


「んなわけあるか。言っただろ?明後日には仕事復帰する程回復してたし、雛だって自分の仕事があるしな。下準備~!!って帰っていったよ」


「成程」


「・・・と、言うより・・・逃げ帰ったって言うべきか」


「はっ?逃げる?・・・何から?」


「三ケ月」


「・・・・・・・・・」



おお、さすがに驚愕で固まっていらっしゃる。


いや、俺だってもう本当信じたくない現実っていうのかな。


自分の彼女の元彼がまさかの実姉にこれでもかって言い寄ってたらしいんだこれが。


それを知った瞬間には今の亜豆みたいな俺が雛の前にいたと思うんだ。


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