だから何ですか?Ⅲ
だからこそ何とも言えない複雑な苦笑いで次の反応を待っていると、ようやく思考機能が回復したらしく、
「・・・・ご愁傷様とお姉さまに」
「それ、俺にも言ってくれね?」
「ご愁傷さまです。あの男をお義兄さんと呼ぶ日が近いとか」
「わぁぁっ!それなんか物凄く嫌だっ!」
「もう本当浦島現象というのか・・・私がいない少しの間に状況がめまぐるしく変わっていて驚くばかりです」
「俺も驚くばかりです」
もう本当にゾッとする。
まず、雛が恋愛とかそういう事を思う時点でなんかソワソワとした感覚を覚えるのに、そこに加えて絡む男が三ケ月かよ。
せめてもの救いは思いっきり雛が怯んで逃げまくってくれているという現状だろうか?
しかし・・・いつまで逃げおおせるのか。
亜豆の一件もあった事であいつの執念と言うか執着心はなかなかのものだと見知っている。
時間の問題で雛が無理矢理に口説き落とされる末路しかない気がしてそれにも気が滅入って溜め息が零れる。
まだ家に入った玄関先と言える廊下。
そんな場所で奥にも進まず姉の複雑な恋愛事情?に頭を抱えていれば、背後からスルリト絡み付いてきた力に意識を引き戻された。