だから何ですか?Ⅲ



背中にピットリ身を寄せて、絡んだ腕は俺の腹部で交差する。


服の上から背骨を辿るようにそっと口づけが数回落とされて、まんまとそんな甘く柔い意識の誘い方に乗せられ首だけを振り返る。



「何・・・私の事無視してくれちゃってヘコんでるんでしょうか?」


「フハッ・・・悪い」


「観覧車から焦らされてのここまでなんですよ?・・・それともまだこれ以上焦らす気満々のプレイの一種でしょうか?」



背中に唇を寄せたまま話すからそこがこそばゆくてジワリと熱い。


本当に煽り上手だと見事に体に熱を広げていると、更に腹部から滑り込み素肌の腹を摩る感触で後押し。



「・・・発情期の猫かお前は」


「私はむしろ万年発情期な猫のご馳走ですよ」



そんなお約束の様な会話の合間にもカチャリと器用にベルトを外しにかかっている華奢な指先。


そんな指先の動きを眺め背中にカプリと柔く歯の感触を与えられるとクラリと逆上せる。


逆上せるけど・・・。



「うーん・・・」


「・・・何ですか?しっかり反応しているくせに気分が乗らないとか言いだしますか?」


「いや、気分はね・・・乗ってるのよ。むしろがっつく気満々なんだけどね」


「じゃあ、一体私の何に不満が?」


「別にお前に不満とかじゃねぇよ」



そう言う事じゃないんだと苦笑いで首をひねり、それに合わせて亜豆も小首を傾げながら俺を覗き込んできて。


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