だから何ですか?Ⅲ



ああ、ほら・・・この複雑な感じ。


その格好だから余計なのかな?



「なんか・・・犯罪的心情?」


「・・・はっ?」


「いや、俺としては未成年のお嬢ちゃんだと思ってたからさお前の事」


「・・・・・・」


「てっきり十代のガキんちょかと思ってたらあん時一応ハタチだったのなお前」


「・・・・・・」


「まぁ、なんだかんだフードと前髪で顔見えてなかったし余計にガキっぽく感じてたんかな?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?」




確かめる様に軽く身を捻って伸ばした手で亜豆の髪をはらりと顔の前に下ろしてみる。


こうしてみると確かにしっくり一致?


過去の姿と今を照らし合わせて客観的に眺めていたけれど、何故か素っ頓狂な声を響かせた亜豆によって意識の切り替え。


今目の前に居る姿にだけ集中して見つめ直せば、響かせた声同様に素っ頓狂と言える表情で固まっていたりする。



「・・・亜豆?」



どうした~?と覗き込むように声をかければ、軽く口元をヒクつかせた姿が瞬きを忘れた目で俺を見つめ上げ、言葉より先にこちらを指さし同様に満ちる。


一体なんだ?とこちらも疑問に小首を傾げていればようやく。


< 329 / 381 >

この作品をシェア

pagetop