だから何ですか?Ⅲ
そのままぶっ倒れるんじゃないかって程の驚愕の後当然の拒絶、でもそれに素直に従う筈もなく掴んでいた手をグイッと引き寄せ、その勢いのまま軽すぎる身体を抱え上げると廊下を歩き始めた。
向かうのは当然寝室の扉で、そんな間にも面白いくらいに手を突っ張り身を捩って逃げようとする亜豆は健在だ。
「おらっ、往生際悪ぃぞ。さっきまでの発情全開に人の腹まさぐってたお前はどこ行った?」
「っ___!?し、死にました!!もうさっきの思わぬ地雷踏んで爆死ですよ!!ってか・・・ごめんなさぁぁい!!もう、全力で土下座してでも謝るので解放してください!」
「大丈夫だ。死ぬ直前にギリギリ俺が助けておいてやったから存分に【介抱】してやるって。まずは人工呼吸からか?」
「っ・・【かいほう】の意味がちがっ・・っ___!!」
ああ、いいね。
その羞恥からの絶望に近い表情・・・癖になりそ。
アホな会話を繰り広げ、抵抗を受けながらも問題なく足元は進んでいたわけで、ベッドのところまで到達すれば予告もなしにどさりと落としてニヤリと笑う。
落とされた衝撃と、落とされた場所の現状に半泣きで口元をヒクつかせ見上げてくる姿は亜豆の意に反して男心を擽るだけだ。