だから何ですか?Ⅲ
そう思えど・・・きっと亜豆には本気で思い悩んだ不安であったんだろう。
なんとか言葉を発していてもその目からは次々に涙が零れ落ちて。
そんなに泣いて体の水分は無くならないのだろうかと心配になるほどの量が頬を伝ってシーツに広がる。
そんな涙をぬぐう様に頬に指先を走らせると、
「・・・・っ・・名乗り・・出れない癖に・・傍に居たくて必死で」
「・・・・」
「足りていなかった学業を・・死ぬほど埋め合わせました」
「・・・・・」
「共通の・・話題が欲しくて・・・デザインの勉強もしました」
「・・・・・」
「見た目も・・どうしたら意識して見てもらえるのか・・・化粧もファッションも・・立ち振る舞いも・・・どれだけ雑誌を読み漁ったか・・・」
「・・・・・」
「なのに・・・いざ隣に存在を感じると・・・行動できなかった、」
「・・・・・」
「ここまでして・・・受け入れられなかったら辛いって・・・思い出してもらえなかったら恐いって・・・、なのに・・・つきあったらつきあったで・・・今度は私の事を思い出されるのが不安で・・」
「・・・・何で?」
「・・・・・・だって・・・本当にストーカーだから」
「っ・・・ブハッ・・・」
「っ・・笑わないでください」
「いや・・・むしろこの空気の中に笑いをぶっ込んで来ないでくれ」
どことなくセンチメンタルで感動もジワリと浮かぶような亜豆の告白の場であったというのに。
最終的に【ストーカー】なんてワードには一瞬で感傷的な空気は飛んで笑ってしまった。