once again〜season2〜
「いや、私達が出席するものでは…」

確かに遠慮したくなるよね、自分が支えている家の娘の結婚式だもの。

「何言ってるのよ!蓼科さん。なんだこんだと、私と涼香は蓼科さんにお世話になったんだから、出席して当然でしょ!安心して、そんなに大袈裟に結婚式自体はしないから。祝って欲しい人だけしか呼ばないから、ね?涼香」

「うん、そうよ。瑠璃の言う通り、派手にする気はないから、出席してね。お願いよ」

私達の話を聞いた蓼科さんは、嬉しそうに微笑んでいた。

「じゃ、瑠璃、怜さんによろしくね。日取りはまた相談するから、式の内容も含めてね」

「分かったわ。涼香も蓮さんと仲良くね。ま、蓮さんは心配しなくても、涼香と1秒でも離れたくないみたいだけどね…」

「もう!」

恥ずかしい…
瑠璃にもバレてるなんて…ま、あからしまだから、バレるか。


家に戻ると、蓮さんが抱きついてきた。

「ちょ、ちょっと…蓮さん。どうしたの?」

「…涼香が足らない…。なんで遅かった?」

足らないって。
瑠璃が言ってる事そのままじゃない。

蓮さんってこんなだったっけ?
甘々な感じが、最近暴走しているような気がしてきた。

ま、嫌じゃないんだけどね。


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