once again〜season2〜
やられた。
完全に寝不足だ。

昨日、氷室室長に食事のお誘いをしたのはいいけれど、明後日…いや明日か、って言われてしまい、誘っておきながら、慌ててしまうという始末。

「ダメだ。明日何を着て行こう…」

私は仕事に行かなければいけないじかんにも関わらず、クローゼットの前で頭を抱えていた。

♪♪♪♪♪

「っ…だ、誰?こんな朝早くから…」

急に鳴り響いた携帯の着信音で、現実に引き戻された私は慌ててディスプレイを見た。

「っ、おはようございます。お父様、何かありましたか?」

父からの電話だった。

「朝早くからすまない…。おはよう。仕事に行く前だがいいかな?」

「時間ならまだ大丈夫。何かあったんですか?」

父ながら、話す口調がどうしてもよそよそしくなってしまうのは何故だろう?
小さい頃はそうでもなかったのに、働くようになってから、父と一線を引くようになってしまっていた。

それは、父が会社の社長であるせいなのか。

「…分かりました。大丈夫です」

短い電話を切った私の口から、自然とため息がもれていた。

「はぁ。どうしたらいいのか…。涼香の所と同じ状況になりつつあるって事なのかな…」

結局、私は服で悩む前に違う事で頭の中がいっぱいになっていた。
< 161 / 260 >

この作品をシェア

pagetop