once again〜season2〜
「何をすればいいの?」

久しぶりに会った同級生に、何をすればいいの?って、どこまで頭の回転が早いんだ、南條は。

俺は、かいつまんで話をした。

「そう。じゃあ、その涼香さんのお兄さんを医者に戻らせない為に、五十嵐総合病院に私に行ってほしいって事?うーん。確かに無職なんだけどね。ちょっと前から復職してるのよ、私」

「え?本当なのかそれ?」

「まぁね、成り行きで戻る事になったのよ。今すぐは無理かな。いろいろとあるし」

肩を落とす俺に、南條は続けた。

「ね、五十嵐総合病院って、救命もあるよね?私は元々脳外科だから、いいんだけど、救命もあるんなら、一人引っ張っていけるかもよ?五十嵐総合病院の医師が辞めて問題になってるって話は、私達の勤務先の東和でも問題になってるもの。なんなら、うちの南條からも引っ張る?やってあげるわよ。任せなさい。ただ、今すぐは無理。時間頂戴?いい?」

「っ、いいのか?本当にいいのか?」

俺は耳を疑った。
8年ぶりの、ただの高校の時の同級生にそこまでしてくれるのか、普通。

「何?なんでそこまでするのか?って顔してるわね。やーね、知らないだろうけど、私、五十嵐総合病院の夏帆とは研修医先で会ってるのよ?妹と同じ名前だからって、意気投合してね。ただ夏帆が実家に帰ってからは疎遠になっちゃったけどね。夏帆も私に言えばよかったのに…」
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