姫は王となる。
翌朝、まだ朝日が昇りきっていない時間に目が覚めた。
いつもならメイド達が支度を手伝ってくれるが、そのメイド達が来る前に着替えを済ませた。
長い髪は一つに縛り、ポニーテール。
いつものきらびやかなドレスではなく、暗めのドレスに着替えた。
「よし…」
鏡で自分の姿を確認し、最後に頭にストールを被せ、自分が王だとバレないように変装した。
きっと老婆は、視察に行くことを今日も反対するだろう。
下手したら、城から出ることも許してくれないだろう。
だからこうして変装して、一人で視察に行くことに決めた。