高温少女にご用心
そう言って見せた無邪気な笑顔は、さっきまでの優等生すぎる笑顔とは違って見えてドキドキした。
「あ、自己紹介してなかったね。僕は1年2組図書委員のハルマ。」
私は1組だから、隣のクラスなんだ。
「ハルマくん…。ありがとう、助けてくれて。」
「僕は何もしてないよ。今度シンジに会ったら伝えてやって。絶対喜ぶから。」
喜ぶかなあ……?想像できない。
「あ、シンジは僕と同じクラスだよ。あいつ、すぐサボるからあんまり授業受けてないけど。」
サボるという言葉にドキリとして、何故か申し訳ない気分になる。