極上御曹司に求愛されています

「わあ、どうしよう。新しいスマホだから使い方がよくわからない」

機種変更したばかりで操作の仕方がわからず焦る。
助けを求めて木島を見れば、焦る芹花を面白がり、声をこらえて笑っている。

『芹花? どうしたの? 新しいスマホに変えたの? 前のスマホはかなり古くて充電もままならなかったものね』
「そ、そうなの。さっき機種変更したばかりで慣れなくて」

慣れないせいでスピーカーモードのまま会話を続けているとは言えず、苦笑した。

『今のスマホはいろいろ便利な機能もついてるから機械音痴の芹花には大変だね。来月結婚式で帰ってきたら、見せてね』
「……あ、そうだ、結婚式……。うん。わかった」

母の言葉に、芹花は表情をくもらせ唇をかんだ。
忘れていたわけではないが、来月結婚式に出席するため地元に帰るのだ。

『でね、電話したのはその結婚式のことなんだけど』
「ん。どうしたの? なにかあ……った? え?」

芹花がふと視線を上げれば、固い表情の木島が、彼女をじっと見つめていた。
というより睨みつけているようだ。



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