極上御曹司に求愛されています
「ついでに俺の連絡先を入れておく。なにかあればかけてきていいから」
「あ、はい。すみません」
芹花はなんのついでだろうかと思いつつも、口元が緩んだ。
器用に操作し入力を終えた木島からスマホを受け取れば、それはとても貴重なもののような気がした。
木島との縁がこれからも続くかもしれないと感じて、嬉しくなったのだ。
「俺の電話番号と、メールとLINEのやりとりもできるようにしておいたから」
「ありがとう……。あ、早速LINEが届いたけど。誰からだろ……木島悠生。え、木島さん?」
芹花は向かいにいる木島に視線を向ける。
すると、木島は立ち上がりゆっくりと芹花の隣に回って腰をおろした。
そして、細くキレイな指先でスマホにメッセージを打ち込み始めた。
芹花のスマホからポンと軽やかな音が聞こえ、メッセージが届いたことを告げた。
【仕事は忙しいし、お客様の希望があれば土日の休みにも仕事で駆け付けることもあるけど。LINEやメールにはなるべく早く返事するから】
「あの、これって」
芹花は訳が分からず、スマホと木島の顔を交互に見た。