触れられないけど、いいですか?
「すまない。優香は今日は休暇を取っているんだ。良かったら、また今度家に来てくれ」

優しい笑顔でそう言うと、オーナーはその場を後にした。


その後、私と翔君は受付の女性に案内され、ブライダルサロンへ移動することに。

私達を歓迎してくれたブライダルサロンの担当の女性と、顔合わせと簡単な初回打ち合わせをする。


……大事な話をしているのに、私の頭の片隅には、さっき翔君が口にした〝優香〟という名前がやたら気になってしまっていた。
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