俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」
微かに聞こえてくるのは、時計の秒針の音。時間が今度はゆっくりと進んでいく。そして、針が十時五分を指した時、全ての糸が解かれた。

ガタンと誰かが椅子から立ち上がり、「我々の勝ちだ〜!アッハッハッハッハ!!」と狂ったように笑う。

ーーーそれは骨董品のようなスーツに身を包んだ紳士、ジャック・グラスだった。

俺たちは驚き、狂ったように笑い続けるジャックを見つめることしかできない。リリーは冷めた目でジャックを見ている。ジャックが全ての黒幕だと言うのか?

しばらくすると、ジャックは笑うのをやめて俺たちを見つめる。そして時計を何度も見つめ、「何故…何故だ…!?」と呟き始めた。

何の話かわからず首を傾げる俺たちの横で、「無駄ですよ」とリリーが妖艶な笑みを浮かべながら言った。

「あなたがこの会議場に仕掛けた爆弾は、警察の皆さんによって解除されました。なので、私たちが爆死することはありません。あなたは自ら黒幕だと名乗り出たのです!」

「ば、爆弾!?そんなものが会議場にあったのかイ!?」

驚くリーに、リリーは「はい」と言った。

「ジャック・グラスは、世界が平和になると知り焦りました。なぜなら彼の家や一族は、戦場で戦い功績を残したことで得た賞金で裕福になったからです」
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