俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」
そう言われ思い返してみると、ジャックの叔父の家には大量の武器が飾られていた。それにあの屋敷はとても大きい。戦争の賞金で建てたのか…。

「世界平和対策本部のみんなを殺すことで、また戦争につなげるつもりだったのでしょう。しかし、そうはさせません!」

リリーがそう叫ぶと、会議室の扉が勢いよく開き、武装し銃を持った警官が入ってきた。その制服には、王冠のエンブレムが入っている。そして、その後から俺を議長に任命したあの貴族と、リリーのメイドのライナが入ってくる。

「えっ…。どうして警察以外の方が…?」

小町が銃に怯えながら呟く。俺も不思議に思った。

「事件に関わった容疑者は、全員逮捕しました。残るはあなただけです。ジャック・グラス!あなたを数々の事件の首謀者として逮捕します!!」

リリーがそう言い放ち、警官たちが動こうとすると、今までうつむいていたジャックが再び笑い出した。

「……甘いんだよ、この世間知らずが!」

そこには、対策本部にいた時の紳士はどこにもいない。欲望にまみれた大罪人がいた。
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