俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」
ジャックが何をしようとしているのか、それはすぐにわかった。俺の知りたくないリリーの秘密を言うつもりなのだ。

知りたくない……。嘘であってほしい……。しかし、人生は望まないことばかりがやってくる。

「俺はこいつの秘密を知っている。俺の友達がタンバリー国の城で働いていてね、こいつのことを教えてくれたのさ」

リリーの目から涙がこぼれる。ジャックは嬉しそうに顔を歪め、口を開いた。

「この女の本当の名はクリスタル・モーガン!タンバリー国の王女だ!!」

「……王女!?」

イワンたちは驚き、俺はやはり真実の鏡に映ったのは王冠を被ったリリーだったんだと認めざるを得なくなってしまった。

リリーは、貴族以上に遠く高い場所にいる人物だったのだ。たとえ、この対策本部があったとしても、関わることなどなかったはずの人だった。

足元が崩れていく音が聞こえる。どんな顔を俺はしているのだろう。リリーは申し訳なさそうな目をして、ジャックは嬉しそうだ。

「待ってよ。リリーくんが王女様ならさ、こんなところにいたら普通は連れ戻されるよね?」

イワンがジャックに緊張しながら訊ねる。今、もしもジャックを怒らせたらリリーがどうなるかわからない。それを察してくれたことに、俺はイワンに感謝した。
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