兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
家の前に着いても、私はまだ涙が止まらなかった。



お母さんは、まだパート中だろう。



私はお兄ちゃんが家にいないことを願って、玄関のドアを開けた。



玄関には、お兄ちゃんの靴があった。



私は何も言わずに、二階にある自分の部屋に上がろうとした。



「美衣、おかえり」



お兄ちゃんが、リビングから出てきた。
< 119 / 239 >

この作品をシェア

pagetop