一匹狼と野良猫。
後ろから見る彼の背中は大きく頼もしい。
棒立ちの私に気づいた滉牙さんは
自分の隣りの椅子を引いて手招きする。
「今日はちゃんと寝れた?」
「あ......はい。気づいたら朝でした」
「それは良かった」
「........一緒にいてあったかかったから、
寝れたのかもしれないです。」
「部屋寒い?」
「あ、いえ......そういう訳では、」
滉牙さんと居るから、って言えば....
伝わるのかな。
でもなんで、滉牙さんなのだろう。