一匹狼と野良猫。


チラッと滉牙さんを見ると、

彼は頬杖を付いてこちらの視線に気づき微笑む。



「なに?」



優しい声にまたもや心拍数が上がる。



不意に手を取られる。

彼に繋がれた手は温かい。



「手ぇちっちゃ」



彼はそう言って私の手をにぎにぎと掴んで遊ぶ。

楽しそうな彼にこちらも嬉しくなる。

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