一匹狼と野良猫。


「いやいやネーミングセンス」

「あ?」

「うわー美味そーだなー(棒)」

「でっしょー!!?♪
得意料理ばっかり作っちゃったー♪」

「........マジで単純バカ」



2人のやり取りが続く中、

まだしばらく、手は繋がれたままだった。



朝食を終えると、彼のケータイが鳴り

部屋に戻って行った。


.......行っちゃった。

お仕事だから仕方ないけれど。



そんなことを考えていると、

玲花さんはこちらを覗き込んでいた。



「ゆいちゃんどうしたの?
元気ないみたいだけれど.......」



ハッと我に返り、彼の事を思い出した。

< 246 / 624 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop