一匹狼と野良猫。
「いやいやネーミングセンス」
「あ?」
「うわー美味そーだなー(棒)」
「でっしょー!!?♪
得意料理ばっかり作っちゃったー♪」
「........マジで単純バカ」
2人のやり取りが続く中、
まだしばらく、手は繋がれたままだった。
朝食を終えると、彼のケータイが鳴り
部屋に戻って行った。
.......行っちゃった。
お仕事だから仕方ないけれど。
そんなことを考えていると、
玲花さんはこちらを覗き込んでいた。
「ゆいちゃんどうしたの?
元気ないみたいだけれど.......」
ハッと我に返り、彼の事を思い出した。