一匹狼と野良猫。


「お2人に聞いているのではありません。
若園さんに聞いているのです。」


「そんなの聞かなくてもわかるでしょ!!
そいつら全員、この子に近づけさせない!!」

「飯田和馬に関しては、
彼女の証言次第で懲役が伸びる可能性が
大いにあるのです。」

「一生出てくんな!!
そんな奴、死刑でいいわ!!」



冷静に警官に対し、2人とも私の為に怒ってくれる。

戦ってくれている。

それだけで、

心の暗闇がスーッと晴れていく感じがする。



話し合いでは止まらず、

互いの口調が荒くなっていく。



「あの。」



そこに、自然と声を出していた。

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